●作品についてこの作品は、清水知道が避暑地の林道で出会った朝の風景を日本画で表現した作品です。清水知道は、自分にとって描くことは一番の表現方法だと言っており、生まれ育った祖国、日本の風土を旅行記として描いています。この作品は、その旅行記の一つであり、赤く染まった神秘的な富士山を、粒子の粗い岩絵具と細かい岩絵具を混ぜ合わせることで、立体感や重厚感を出しています。朝焼けの淡い色合いと富士山の力強さが見事に調和した、縁起の良い作品です。富士山の表面は細かく描かれており、岩絵具の質感や光の反射を感じさせます。一方、空や雲は大きな筆で塗られており、空の透明感や雲のふわっとした感じを強調しています。このように、清水知道は、色彩と筆致で風景の印象を巧みに表現しています。●ABOUT 清水知道1992年 東京都生まれ日本画家の父・清水規の制作の現場を身近で見てきました。父の助手として修業し磨かれた技術と感性は若手ながらも本格派の雰囲気を漂わせています。●ANA ART TRANSITANAグループが取り組むアートプロジェクト。詳しくはこちら>>>