●作品についてこの三連写真作品は、現代の視覚芸術の言語で構成されている。絵画の起源とも言われる「影」、現実と虚構の境界である「鏡への反射」、そして全てのイメージの現象を司り、啓示の象徴でもある「光」。この三つの現象を通した水仙のイメージが、観るものに物質と精神、現実と虚構、自己の内面を探求する機会を与えてくれるかもしれない。●アーティストプロフィール新津亜土華(にいつ・あどか)。山梨県生まれ。女子美術大学芸術学科卒、IAMAS(国際情報科学芸術アカデミー)第三期生。多摩美術大学情報デザイン学科、女子美術大学メディアアート学科、東京藝術大学先端芸術表現科での助手勤務の後、2007年、微生物に含まれる活性化合物の研究によりノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士によって、研究を支えた奥様・文子氏の名を冠して女性芸術家を支援するために設立された大村文子基金『女子美パリ賞』を2007年に受賞し渡仏。パリのアーティストインレジデンス、Cite internationale des arts(国際芸術都市)にて1年間滞在制作。2008年には、文化庁新進海外芸術家派遣制度の海外研究員として、韓国ソウルにて1年間のメディアアート及び素材についての滞在研究を行う。2010年より、パリを拠点に活動。2012年江戸時代に、歌川広重のパトロンだった山梨の豪商・大木家による『大木記念美術作家助成基金』受賞。近年では、パリ国立高等美術学校パレ・デ・ボザール、ベネトン財団Galerie delle Prigioniでの企画展等に参加。起源から現代まで、化石からマイクロチップに至る「イメージの歴史」を掘り下げ、メディアやテクノロジーの影響下にある社会における私たちの行動を探求する作品を発表している。●関連リンク新津亜土華のHP:https://www.adokaniitsu.com/●ANA ART TRANSITANAグループが取り組むアートプロジェクト。詳しくはこちら>>>