インフォメーション
須崎屋は、創業1867年。初代安次郎が当時の家業 海運業の利を生かし、長崎から小麦粉や砂糖をふるさとへ持込、長崎で長崎かすてらの製法を学び、南島原の人々においしいかすてらを提供したことがはじまりです。かすてらの主原料 鶏卵には、地元島原半島の旨みの強いブランド卵を使用して、コクのある風味を追求しました。
須崎屋の卵は、島原半島の落水正商店。同社の契約農場で、米を食べて育った鶏が生む卵は黄身まで白です。この卵を使って焼き上げるカステラは真っ白な生地に。真っ白い生地に苺の果汁のパウダーとソースで味わいと香りをプラスしました。甘味には、上白糖のほかに阿波の和三盆糖、佐賀の一等もち米水飴、純度の高い氷砂糖と4種を使用して、後味すっきりの上品な甘みに仕上げています。
須崎屋では、原材料を入れる順番、攪拌する時間、生地の比重までこだわり、どっしり、しっとりとした焼き上がりを追求してきました。一枚ずつ仕込み、一枚ずつ単窯で職人が丁寧に焼き上げます。膨張剤を使用しないかすてらは、職人の「泡切」という手わざでふんわりと焼き上げていきます。丁寧に仕込んだ生地を表情を見ながら丁寧な手わざを4度重ねて焼き上げることで、須崎屋のかすてらのどっしり、ふんわりとした食感と奥深い味わいが完成します。
かすてらは生地だけで味わうお菓子です。こだわりの原材料と伝統のこだわりの手わざをそのままお楽しみください。少し乾燥したら、牛乳に浸してバターで焼いてフレンチトースト風にしてもおいしくいただけます。もともと質の高い卵と上品な甘みがたっぷりですので、手間もかかりません。