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世界のワインを巡る旅アーカイブ:オールドワールド

A-styleのワインアドバイザー監修のもと、世界各国のワインの特徴や味わい、
トレンドなどの情報とともにおすすめのワインをご紹介。

  • スペイン
  • ドイツ
  • ポルトガル
  • ギリシャ
  • イタリア

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世界のワインを巡る旅アーカイブ:ニューワールド

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世界のワインを巡る旅

スペインのワイン

佐藤ソムリエ

監修

A-style ワインアドバイザー 佐藤ソムリエ

スペインでは気軽に楽しめるスパークリングワインのカヴァや、食前、食後に活躍するシェリー、マラガのデザートワインなどバラエティ豊かなワインが造られ、日本でも近年人気が上昇しています。
スペインはイベリア半島の大半を占め、フランスとポルトガルと国境を接しています。2019年のワイン用ブドウ栽培面積は世界第1位で、生産量も世界第3位のワイン大国です。17ある自治州の全てでブドウ栽培が行われています。

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カヴァは主にカタルーニャ地方でフランスのシャンパーニュと同様に瓶内二次発酵で造られるスパークリングワインです。
様々なカヴァが造られていますが、多くはカジュアルに気軽に楽しめるスタイルです。ANAでも老舗のワイナリーにオリジナルボトルのカヴァを造ってもらっています。飛行機が描かれたポップなデザインのボトルで、プレゼントにもパーティにも活躍してくれる1本です。

白ワインや赤ワインではスペイン固有の品種を使った素晴らしいワインが数多く生産されており、シャルドネやカベルネといった国際品種とはまた異なる個性で楽しませてくれます。
特にテンプラニーリョから造られる赤ワインには秀逸なものが多く、しかも比較的お手頃な価格で熟成したヴィンテージや上級キュヴェを手に入れることができます。熟成した赤ワインの魅力を体感するのにスペインワインはお勧めです。

ドイツのワイン

佐藤ソムリエ

監修

A-style ワインアドバイザー 佐藤ソムリエ

ドイツはヨーロッパの主な生産国の中で、最も北に位置する伝統的ワイン生産国です。日本では甘口白ワインの生産国というイメージが今でも少し残っているかもしれませんが、実際には辛口のスタイルが主流となり、質の高い赤ワインも数多く造られています。
ドイツでは、国際品種や個性的な交配品種から様々なスタイルのワインが造られていますが、中でも白ワインはリースリング、赤ワインはシュペートブルグンダー=ピノ・ノワールから素晴らしいワインが生産されています。

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リースリングは生産地域、生産者によって様々な表情を見せてくれる品種です。スタイルによって、フレンチ、中華、和食、更にはデザートと合わせて楽しむことができる懐の広い品種と言えますし、その多様性はレストランで働くソムリエにとっても心強い味方となります。

ピノ・ノワールも同様に育った土地や、育てた生産者の個性を反映する品種です。ドイツのリースリングとピノ・ノワールはニューワールドのそれとは勿論異なる個性を持ちますし、ヨーロッパの伝統国であるフランスやイタリアとも違う表情を持っています。
しっかりとした個性を持ちながら、エレガントでどこか奥ゆかしさを感じさせるスタイルは、和食にも良く合いますし、日本の皆様のお好みにもぴったりと合うはずです。

ポルトガルのワイン

佐藤ソムリエ

監修

A-style ワインアドバイザー 佐藤ソムリエ

ポルトガルワインの国際的な評価は、ここ数年で急上昇しています。250種を超える土着品種、多彩な気候、土壌から生み出される個性豊かでバラエティーに富んだワイン。伝統を守りながらも、新たなスタイルへの改革も進んでいます。
主となる産業はオリーブ、小麦、ワイン等の農業ですが、特にワインにとって重要なコルクが主要な輸出製品の1つとなっています。ポルトガルでは世界のコルクの約半分が生産されているのです。また、ポートとマデイラという酒精強化ワインの銘産地としても有名です。

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日本ではポルトガルと言えば、スティルワインよりもポートワインのイメージの方が強いのではないでしょうか。優しい甘さを持つポートワインは食後にそのままでもお楽しみいただけますし、チーズやデザートと合わせても、それぞれの味わいを引き立ててくれます。
また、ポルトガルでは魚介と米の消費量が多く、日本と似た食文化を持っています。現地では地元の土着品種から造られる多種多様なワインが日々の食事と合わせて楽しまれています。 つまり、ポルトガルのワインは日本の食卓にも寄り添うものが多くあるということが言えます。

ヴィーニョ・ヴェルデのようにフレッシュで爽やかな白ワイン、トゥーリガ・ナショナルという土着品種から造られる豊かな果実味を持ちながらもエレガントさのある赤ワイン、ポルトガルにはまだまだ日本では馴染みのないワインが沢山あります。
多種多様なスタイルのポルトガルワインから、様々な発見をお楽しみいただけるはずです。

ギリシャのワイン

佐藤ソムリエ

監修

A-style ワインアドバイザー 佐藤ソムリエ

ギリシャのワインをご存知でしょうか?日本ではまだあまり馴染みがありませんが、実は4000年以上にわたりギリシャ文化と結びついてきた長い歴史があります。
200種類を超える土着品種の種類の多さも大きな特徴の一つで、伝統的なものではサヴァティアノ種に松脂の香りを付加した製法の「レッツィーナ」という白ワインがあり個性的な香りが楽しめます。

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近代的醸造方法の導入により土着品種の持つキャラクターを活かしながらクリアな味わいに仕上げたギリシャワインが登場し、世界的にも注目度が高まっています。北部のマケドニアのような冷涼な産地から地中海性の温暖なエーゲ海の島々までワインが造られる気候風土は多岐にわたりますが、多くの産地が丘陵地にあり乾燥していることから収量が平均1haあたり約46Lと非常に低いことが特徴のひとつです。低収量のワインは品質のポテンシャルに結び付き、味わいの長い余韻を生み出します。

興味深い産地にエーゲ海南部の火山島であるサントリーニが挙げられます。強い海風と乾燥の厳しい気候に耐えるためブドウ樹をバスケット状に地を這うように仕立てます。他では類を見ないこの「クールーラ」という独自の仕立てから造られるアシルティコ種のワインはキレの良い酸があり塩味を感じさせるミネラルの風味と柑橘系の香りを備えるエレガントなワインになります。ギリシャ固有のブドウ品種から表現される様々なスタイルのワインを味わえば、きっと今までには無い新しい発見があることでしょう。

イタリアのワイン

佐藤ソムリエ

監修

A-style ワインアドバイザー 佐藤ソムリエ

イタリアワインの最大の魅力は「多様性」ではないでしょうか。紀元前2000年以上前からワイン造りが行われており、土着のブドウ品種は500種以上と言われています。また、20ある州の全州でワインが造られており、その個性は北部と南部では全く異なります。
バローロやキャンティ等の名の知れたワインは別として、ラベルを一見するだけでは、それがどんなワインなのかを判断するのが難しく、イタリアワインは複雑であるという印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

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イタリアを大きく分けると、「北部」、「中部」、「南部」となり、ワインのスタイルに関しても、大まかにはその3つに分けることが可能です。しかし、例えばブルゴーニュならピノ・ノワール、ボルドーならカベルネ、というように地方が分かれば品種が分かるというものばかりではありません。また、アメリカワインのようにラベルに品種が表示されているものも多くはありませんので、飲んだことのないワインだと、ラベルからだけではどんなワインなのかが分からないこともありますが、そこがイタリアワインならではの楽しみの1つでもあるかと思います。

ワインショップやレストランでイタリアワインを探す時は、店舗のスタッフやソムリエにご自身のお好みを伝えてみてください。もちろん専門的な言葉じゃなくても大丈夫です。きっと好みに合うワインを提案してくれます。また、ラベルも個性的なものやオシャレなものが沢山ありますので、気に入ったラベルで選んでみるのも楽しみ方の1つですね。