2024.1.16
アンティノリ
イタリアワインの伝統と歴史を牽引する存在
はるか14世紀よりワイン史に足跡を残す、トスカーナ州フィレンツェの偉大なワインメーカー、アンティノリ。1970年代には、かの有名なスーパータスカンである「ティニャネロ」、「ソライア」を生み出し、その名を世界中に広く知らしめました。
現代においても家族経営のスタイルを貫き、26代目当主、ピエロ・アンティノリ侯爵と3人の娘によって運営。北のピエモンテ州から南のプーリア州までに渡って、イタリア全土に10以上のワイナリーを所有しています。
イタリア各地において、「その土地のスペシャリスト」とも言うべきテロワールの個性をしっかりと表現をした多彩なワインを造り出して、伝統と歴史を牽引してきた、まさにイタリアのトップワインメーカーです。

アンティノリの名を世界に知らしめた、
テヌータ・ティニャネロ
アンティノリ家の26代目ピエロ・アンティノリ侯爵は、当時のキャンティ・クラシコの造り方に疑問を感じ、サンジョヴェーゼ自体の質を上げ、その魅力をきちんと引き出す醸造法を追求。そうして、1971年にサンジョヴェーゼにカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドした「ティニャネロ」が誕生しました。
その7年後、1978年には、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体としたティニャネロと全く逆のブレンド、「ソライア」をリリース。この2つのワインはリリース直後、伝統在来品種に外来品種を合わせたことで異端視されましたが、その後海外で高い評価を受け、スーパータスカンとして、一躍スターダムに上り詰めました。
この革新的なブレンドが、イタリアワインの系譜に革命をもたらしたと言えるでしょう。
優れた土壌を自ら造る贅沢な手法「アルベレーゼ・システム」
「アルベレーゼ・システム」とは、テヌータ・ティニャネロの畑で用いられるアンティノリ独自の手法。
白い石材を砂利の大きさに砕き、畑に約45㎝の厚さで敷き詰めます。この石は、①ゆっくりと果実を熟成させる、②水分量を調整し水はけを良くする、という2つの働きをします。
サンジョヴェーゼは、直射日光だけに照らされ急速に熟すと水っぽく、酸味だけが際立ってしまいます。地表の白い石からの反射光により、ゆっくりと十分に熟させることで、甘いタンニンを持った、質の高いサンジョヴェーゼを収穫することができます。
これは非常に手間とコストが掛る手法であり、30年以上、サンジョヴェーゼの魅力を引き出すことに尽力してきたアンティノリならではの、大胆で贅沢な手法です。
「世界で最も賞賛されるワインブランド2023」にて
見事1位を獲得
これまでも当主のピエロ・アンティノリ侯爵がベストワインメーカーやベストワインプロデューサーに選ばれるなど、その実力は数々の受賞歴に裏打ちされてきました。
そして2023年、英国のドリンクス・インターナショナル誌が選ぶ「世界で最も賞賛されるワインブランド」において、見事世界第1位に輝きました!
同ランキングでは、世界のワイン専門家が、品質の一貫性や向上、産地や国の個性を反映しているか、マーケティング、パッケージング、消費者への幅広いアピールなどに基づいて投票し、トップ50のワインブランドを選出。アンティノリはその高い品質と一貫性が評価されています。