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はるか14世紀よりワイン史に足跡を残す、トスカーナ州フィレンツェの偉大なワインメーカー、アンティノリ。1970年代には、かの有名なスーパータスカンである「ティニャネロ」、「ソライア」を生み出し、その名を世界中に広く知らしめました。
現代においても家族経営のスタイルを貫き、26代目当主、ピエロ・アンティノリ侯爵と3人の娘によって運営。北のピエモンテ州から南のプーリア州までに渡って、イタリア全土に10以上のワイナリーを所有しています。
イタリア各地において、「その土地のスペシャリスト」とも言うべきテロワールの個性をしっかりと表現をした多彩なワインを造り出して、伝統と歴史を牽引してきた、まさにイタリアのトップワインメーカーです。
アンティノリ家の26代目ピエロ・アンティノリ侯爵は、当時のキャンティ・クラシコの造り方に疑問を感じ、サンジョヴェーゼ自体の質を上げ、その魅力をきちんと引き出す醸造法を追求。そうして、1971年にサンジョヴェーゼにカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドした「ティニャネロ」が誕生しました。
その7年後、1978年には、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体としたティニャネロと全く逆のブレンド、「ソライア」をリリース。この2つのワインはリリース直後、伝統在来品種に外来品種を合わせたことで異端視されましたが、その後海外で高い評価を受け、スーパータスカンとして、一躍スターダムに上り詰めました。
この革新的なブレンドが、イタリアワインの系譜に革命をもたらしたと言えるでしょう。
「アルベレーゼ・システム」とは、テヌータ・ティニャネロの畑で用いられるアンティノリ独自の手法。
白い石材を砂利の大きさに砕き、畑に約45㎝の厚さで敷き詰めます。この石は、①ゆっくりと果実を熟成させる、②水分量を調整し水はけを良くする、という2つの働きをします。
サンジョヴェーゼは、直射日光だけに照らされ急速に熟すと水っぽく、酸味だけが際立ってしまいます。地表の白い石からの反射光により、ゆっくりと十分に熟させることで、甘いタンニンを持った、質の高いサンジョヴェーゼを収穫することができます。
これは非常に手間とコストが掛る手法であり、30年以上、サンジョヴェーゼの魅力を引き出すことに尽力してきたアンティノリならではの、大胆で贅沢な手法です。
これまでも当主のピエロ・アンティノリ侯爵がベストワインメーカーやベストワインプロデューサーに選ばれるなど、その実力は数々の受賞歴に裏打ちされてきました。
そして2023年、英国のドリンクス・インターナショナル誌が選ぶ「世界で最も賞賛されるワインブランド」において、見事世界第1位に輝きました!
同ランキングでは、世界のワイン専門家が、品質の一貫性や向上、産地や国の個性を反映しているか、マーケティング、パッケージング、消費者への幅広いアピールなどに基づいて投票し、トップ50のワインブランドを選出。アンティノリはその高い品質と一貫性が評価されています。
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2009年、驚くべきニュースが届きました。カテナを率いるニコラス氏が英デカンター誌にて「マン オブ ザ イヤー」を受賞したのです。歴代の受賞者にはアンジェロ ガヤ氏、ペトリュスのムエックス氏、DRCのオベール ド ヴィレーヌ氏達が名を連ねる栄えある賞です。
カテナの快進撃は続きます。トップキュヴェの1つのフォルトゥーナ テラエ'12にJ.サックリング氏は「アルゼンチンのラ ターシュだ」と100点を与え、また別のワイン リヴァー ストーンズ'16はワイン アドヴォケイト誌100点を獲得。
更に英ドリンクス インターナショナル誌主催「世界で最も賞賛されるワインブランド2020」にてカテナが1位に輝きました。
カテナ ワインの品質を飛躍的に向上させたのは高標高栽培の発見でした。90年代、常識に反してアンデス山脈の1500mの高地にブドウ畑を開墾。これは冷涼な気候を求めてのことでしたが嬉しい副産物がありました。
それは強烈な紫外線です。紫外線から実を守るためブドウの果皮は厚くなります。ワインの香味成分は基本的に果皮に由来するため、収穫されたブドウは豊かでありながらも繊細な、スミレの花束のような香りを秘めていたのです。
加えて紫外線は渋み成分にも作用し、これをヴェルベットのように滑らかなものに変えてくれていました。それでいて、夜は冷えるため美しい酸はしっかりと保持されており、まさに宝石のようなブドウが収穫できたのです。
ニコラス氏の娘であり現在ワイナリーの指揮を取るラウラ氏にも触れないわけにはいきません。
実は父ニコラス氏は経済学の博士号を持ち教壇にも立ちました。その娘のラウラ氏も明晰な頭脳を持ち、ハーバード大学にて生物学を、スタンフォード大学にて医学を学びました。そして現在もERの医師としてアメリカで活躍しながらアルゼンチンのワイナリーを指揮しているというから驚きです。
彼女の科学的知性はカテナの品質を更に一段引き上げました。高標高栽培を実現した後、ラウラ氏主導のもとカテナは自社畑の土壌研究や、それまで玉石混交であったマルベック種の中から良質な粒だけを選別するという独自の研究を行いました。その結果、100点ワインを始めとした数々の素晴らしいワインが生まれたのです。
カテナの核を成す品種マルベックはフランスにルーツを持ちます。ラウラ氏が調べた所によればボルドーの格付けがなされた1855年当時、1級シャトーの多くではカベルネ以外にマルベックが4〜6割程栽培されていたそうです。
その後、欧州を襲った害虫被害(フィロキセラ)や寒冷期の影響からマルベックは姿を消してしまいます。しかしこの間に、移民達の手によってマルベックはアルゼンチンに渡っており、雌伏の時を経て再び注目される品種となったのです。
実はカテナにはカベルネ&マルベックブレンドのニコラス カテナ サパータというワインがあります。もしかすると19世紀当時のボルドーブレンドに近いのかもしれません。
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「アラン・ブリュモン」は知名度の高いボルドーの影に隠れてその真価が正当に評価されていなかったフランス/南西地方の銘醸地「マディラン」と「ガスコーニュ」をブランドとして確立した生産者です。
フォアグラやキャビアなどの高級食材の産地でもあるこの地を、ワインを含めた世界一のガストロノミーの産地として世界に認知させました。
1980年、このテロワールからグラン・ヴァンが生まれると直感したアランはシャトー・モンテュスと20haの畑を購入。 この土地の土着品種「タナ種」を中心に様々なぶどう品種を植え、全くの独学で試行錯誤を繰り返す中で、この地こそが最高品質のワインを生み出すテロワールに違いないという直感を確信へと変えていきます。
そして1985年、かつて誰も行わなかった、タナ種80%、カベルネ・ソーヴィニヨン種20%というブレンドの「シャトー・モンテュス」を発売。このワインは、ブラインドテイスティングでボルドーの有名シャトーを破り、高級赤ワインの序列を揺るがしました。
「シャトー・モンテュス」は、かつてナポレオンにワインを提供していた由緒あるシャトーで、長い間廃墟となっていましたが、子供時代からこの地で育ち、親しみのあったアラン・ブリュモンが買い取り、少しずつ復興させていきました。
ガレ、メニール状の巨石、小石などの様々な石が混じる赤粘土質に、灰色粘土質、白粘土質、砂利質。狭い範囲に多彩な土壌条件が混在する土地は世界的にも非常に珍しく、この地の土着品種で過去の栄光に勝るとも劣らない最上のワインを造り続けています。
「アラン・ブリュモン」は、フランスワイン界に非常に大きな影響を与えた人物です。
1991年にゴ・エ・ミヨ誌で80年代を代表するワインメーカーに選出され、1997年にはナポレオン1世により制定されたフランス最高勲章「レジオンドヌール」を受勲しました。また、その評価は世界の有名ワイン雑誌でも称賛され、著名ワイン評価誌のベタンヌ・エ・ドゥソーヴでは2020年、2022年で南西地方唯一の5つ星を獲得。
「南西地方のペトリュス」「テロワールの天才」などと国際的ジャーナリストから喩えられるようになった今も、テロワールを最大限に反映したワイン造りに拘り、進化し続けています。
「世界で30を超えるミシュランの星を持つ、最高峰のレストラン」ジョエル・ロブションと「南西フランス最高峰のワイナリー」ドメーヌ・アラン・ブリュモンとのコラボレーションにより、2023年に特別なワインが生まれました!
ロブション・ファミリーのルイ・ロブション氏は、全世界のロブションレストランのワイン選定を担当しており、実際にドメーヌを訪れて何度もテイスティングを行いました。彼はアラン・ブリュモンのワインの味わい深さに感銘を受け、南西地方で唯一の5つ星のワイン生産者であるアラン・ブリュモンとの特別なコラボレーションが実現しました。
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ショウ・アンド・スミスは1989年、マイケル・ヒル・スミスMW(マスター・オブ・ワイン)と従弟で醸造家のマーティン・ショウ氏により冷涼産地アデレード・ヒルズで設立されました。彼らは標高が高く、冷涼で降雨のあるこの土地では必ず素晴らしいワインを生みだすと確信し、ワイナリーを『ショウ・アンド・スミス』と名付けました。
初ヴィンテージは1990年。1999年にはバルハンナの畑を追加購入して植樹を始め、同時にワイナリーとテイスティングルームを建設しました。新しいワイナリーで醸造を開始したのは翌2000年。2012年にはレンズウッド畑を追加し、現在2カ所の自社畑でワイン造りに取り組んでいます。
MWは英国に拠点を置く協会が認定する、ワイン業界において最も名声の高い資格です。 同協会は60年以上の歴史を誇り、現在世界で340名がMWの認定を受けています。MWになるということは、世界最高のワイン・コミュニティーに帰属することを意味します。
マイケル・ヒル・スミス MWは1988年、マスター・オブ・ワインの資格をオーストラリア人で初めて取得しました。従弟のマーティン・ショウ氏もまた多くの国々で醸造家、コンサルタントとして活躍。
さらにマーケティング担当にデイヴィッド・ルミアーMWが加わり、2名のMWがワイン造りに取り組み、豪州屈指のプレミアムブランドとして世界中でファンの心をとらえています。
ショウ・アンド・スミスのワインは明るくいきいきとした活力を持ち、品種と畑の特性を反映した味わいが特徴です。これらのワインは国際的に高く評価され、世界各国のハイエンドなレストランで採用されています。
また2つの自社畑「バルハンナ」、「レンズウッド」の広さは合計55haに及び、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワール、シラーズなど地域に適した品種を栽培しています。
アデレード・ヒルズは標高や土壌など多種多様なミクロクリマが広がるため、適した区画を選び抜くことが非常に重要です。ショウ・アンド・スミスでは更に品種ごとに複数のクローンを使い分けることで、ワインにバリエーションをもたらしています。
「バルハンナ」の畑は標高340m-380mに位置し、ワイナリーを囲むように丘陵地に広がっています。品種は大部分がソーヴィニヨン・ブランと、一部が株密度を高くしたシラーズで、寒暖差があることで酸がきれいに残ります。
「レンズウッド」の畑は標高450-500mに位置し、アデレードヒルズで最も高く、冷涼な気候となります。
東西に斜面が伸びる丘陵地で、主にシャルドネとピノ・ノワールを栽培しています。
これらの畑は全て持続可能な農法で管理し、健全な樹と土壌を育むために力を注いでいます。収穫は品質を高めるために全て手摘みで行い、醗酵から熟成、ボトリングまで全ての工程はバルハンナのワイナリーで行っています。
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<ショウ・アンド・スミス>バルハンナ・ヴィンヤード シラーズ【2019】(赤ワイン)
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ボルドー メドック格付け1級のシャトー ラフィットを筆頭とするワイナリーグループ。
ロートシルト家が1868年にシャトー ラフィットを取得し、ワイン事業を本格的に展開するためにドメーヌ バロン ド ロートシルト(DBR)社を設立しました。
フランス国内外合わせて、1,200haの畑を所有。
ラフィットで培った高度な技術を核に世界各地のテロワールをラフィットスタイルで表現しています。
DBR社が生み出すワインには、高い品質の証としてロートシルト家の紋章「5本の矢」のロゴが使われています。
醸造責任者ディアヌ フラマンが体現する「ラフィットエレガンス」
ディアヌは2004年よりラフィット グループのボルドー ブランドワインの醸造責任者を務めています。DBRからの信頼も厚く、20年近い経験を経てボルドーのテロワールを知り尽くしています。
控えめな抽出、酸とアルコールの適度なバランスを重視し、クラシックなボルドースタイルを表現。
過度な凝縮感は追い求めずにあくまでフィネスや素晴らしいテロワールの素直な表現を意識しています。
DBR5代目当主エリック男爵がロスヴァスコスの地に魅了され、「チリでファインワインをつくる」という開拓の志のもと、1988年にワイナリーを取得。
安いだけではない、チリワインの本当の素晴らしさが伝わる、コストパフォーマンスに優れたワイン。
海(太平洋)と山(カニェテン山)に囲まれ、砂質から粘土質の土壌が織り成すミクロクリマと、シャトー ラフィット ロートシルトでも行われる徹底した土壌研究、気候分析などの先端技術を見事に融和させ、チリワインならではの果実味とふくらみにボルドーワインのエレガンスを兼ね備えたワインを造り続けています。
「優れた地理的条件と独特な環境、さらにその歴史からみてもオーシエールの人里離れた自然そのままの地には強大なパワーと美しさが潜んでいる」(5代目当主エリック男爵)
広大なコルビエールにあるオーシエールのブドウ畑の歴史はローマ時代に遡ります。
険しい丘の麓で栽培するブドウは海風の影響を受け冷涼な土地のテロワールを表しています。
いきいきとした味わいでバランスの良いワインは、オーシエールの魂です。
ラングドッグの伝統的な栽培方法で育てたブドウをラフィットで培った技術で醸造。
豊かな果実味とラフィットのエレガントなスタイルをお愉しみ頂けます。
サン ミッシェル ワイン エステーツは北米ワシントン州を本拠とし、オレゴンとカリフォルニアも含め、数々の煌めくワイナリーを所有するワイングループです。
品質への投資を惜しまず、ワイン&スピリッツ誌の「TOP100ワイナリー オブ ザ イヤー」に22回に渡り選出されるなど、各誌でも高い評価を得ています。
カリフォルニアのスタッグス・リープやパッツ&ホールの他、ドイツのドクター ローゼンとコラボした「エロイカ」や、イタリアのアンティノリと「コル ソラーレ」を生み出し、まさにワシントンを代表するワイナリーです。
1976年、ワイン業界に激震を与えた「パリスの審判」。ボルドーを代表する格付けワイナリーを跳ねのけ、創業2年目でなんと1位の栄光に輝いた伝説的なワイナリー。
ナパ ヴァレーの中でも冷涼な地域で造るワインのスタイルは「ヴェルヴェットの手袋に包まれた鉄の拳」と称されるように、滑らかさとストラクチャー、凝縮感と抑制の緻密なバランスを重要視しています。自然の力を生かした健全なブドウ栽培に努め、現在でもナパを代表するカベルネの造り手として輝きを放っています。
ナパ ヴァレーでも重要なワインメーカーを輩出してきたスタッグス・リープですが、現在はアンティノリでの修行経験もあるマーカス ノタロが醸造責任者を務めています。
ソノマ ヴァレーを本拠に、著名な家族経営の単一畑からブドウ供給を受けてピノ ノワールとシャルドネのみを造り続ける、現地でも高い評価を得ているワイナリー。
創業者の一人でもある現ワインメーカーのジェームス ホールは、若き日に感銘を受けたブルゴーニュワインに習い、トップクラスの栽培家との強い信頼関係を築いて少量で品質の優れたワインを生み出してきました。
通常より1年長い、3年間乾燥されたフランス製の木樽を特注することにより、ワインのゆっくりした熟成を促すほか、過度な樽香も抑え、極めてエレガントなスタイルのワインを実現しています。
ワシントン州、コロンビアヴァレーで造るシャトー サン ミッシェルは、土地の個性を十分に表現したワイン造りをしています。気温はナパ ヴァレーやボルドーと比較してもより冷涼ですが、日照時間が長く降水量も少ないため、長いハングタイムで成熟したブドウが収穫できます。
海から200kmも離れた内陸のため、昼夜の寒暖差が大きく、適度な酸を保ったままブドウが熟します。白ワイン、赤ワインで醸造所とワインメーカーを分けるこだわりで、専門性の高いスタッフがワイン造りに従事しています。北米最大級の選果設備を導入し、大規模ながらも健全なブドウのみを選び抜いて、不快な苦みや渋みが出ないよう細心の注意を払っています。
<パッツ&ホール>チェノウェース ランチ ピノ ノワール【2019】(赤ワイン)
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【送料当社負担】<パッツ&ホール>ソノマ・コーストで厳選されたプレミアムなシャルドネとピノ・ノワール2本セット
¥16,500(税込)
獲得マイル165
<シャトー・サン・ミッシェル>シャルドネ・ミミ【2021】(白ワイン)
¥3,960(税込)
獲得マイル39
メゾン・ジョゼフ・ドルーアンは1880年にブルゴーニュの中心地ボーヌで創業。以来140年以上に渡って家族経営を貫き、創業当時から受け継がれる信念を守り続ける、ブルゴーニュを代表するワイナリーです。
メゾンの歴史はブルゴーニュの発展の歴史と共にあり、二つの世界大戦からの復興や荒廃したシャブリの名声回復にも大きく寄与してきました。ワインオークションで有名なオスピス・ド・ボーヌに自社のぶどう畑を寄贈していることでも知られています。
フラッグシップのボーヌ プルミエ・クリュ クロ・デ・ムーシュに代表される、偉大且つ洗練されたジョゼフ・ドルーアンのワインは世界の一流レストランを始め、世界中のワイン愛好家から絶賛されています。
メゾン・ジョゼフ・ドルーアンでは他のブルゴーニュ生産者に先駆けて、1976年より所有する全ての自社畑で無農薬農法を開始。1988年には有機肥料のみを使用する有機農法に切り替えました。そして、1997年からビオディナミ農法への転換を開始し、2007年には全自社畑において転換を完了しました。
畑を馬で耕し、天然の堆肥を使い、農薬の代わりにハーブを煎じた液や自然の捕食者で病害虫を防ぎ、地中の微生物の活動を活発にさせることでぶどうをより自然な形で成長させます。
ドルーアンは“テロワールを最大限に表現するための手段“として、自然と向き合うワイン造りに取り組んでおり、「ビオワイン」の看板を掲げる為のマーケティング的な取り組みではないという信念から、敢えて認証を取得していません。
各村や畑のテロワールが生みだす個性を最大限に引き出すこと、そしてブルゴーニュの伝統を守りながら、味わいを追求すること。これらを実現するメゾン・ジョゼフ・ドルーアンのスタイルは、「エレガンスとバランス」の2つの言葉に集約されます。
若いうちに飲むべきワインはフレッシュかつ緻密な味わいを、そして熟成させて飲むべきワインは官能的な複雑な味わいをもつよう造られています。
現在このドルーアン・スタイルの守護神として醸造責任者を務めるのが、ドルーアン家四代目の四兄弟の長女であるヴェロニク・ドルーアン。幼少の頃から父ロベールとのテイスティングを通して、60年代まで遡りドルーアン社のあらゆるワインに精通した、唯一無二の存在です。ヴェロニク・ドルーアンは、アメリカ・オレゴン州の≪ドメーヌ・ドルーアン・オレゴン≫の醸造責任者も担い、ドルーアン・スタイルのワインを造り続けています。
先代のロベール・ドルーアンは1987年、アメリカ・オレゴン州のウィラメットヴァレーに≪ドメーヌ・ドルーアン・オレゴン≫を設立しました。
ロベールはこの土地のピノ・ノワール栽培の適正を確信し、土地を即座に購入。ヴェロニク・ドルーアンが大学の醸造学科を卒業した翌年にワイン造りをスタートしました。ワインは1988年にファースト・ヴィンテージがリリースされるとすぐに世界中で高評価を獲得。
当時ワイン産地としては無名だったオレゴンを、ピノ・ノワールの銘醸地として一躍世界に知らしめました。創業当初はブルゴーニュ人がオレゴンで何を始めるのかと懐疑的な目で見られたそうですが、エレガントでスムーズな味わいで世界から認められ、現在もワイン評価誌で高評価を獲得し続けています。また、各国の要人を迎えるホワイトハウスの晩餐会にも頻繁に採用されるなど、世界を代表するワインとして存在感を放っています。
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<メゾン・ジョゼフ・ドルーアン>メゾン・ジョゼフ・ドルーアン コート ド ボーヌ ブラン【2018】(白ワイン)
¥11,000(税込)
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プーリアは、ブーツの形をしたイタリア半島のかかとからヒール部分の州。南北に長く、山岳や丘陵地が多いイタリアにおいて、例外的に平地が広がり、また年間を通じて、殆ど雨が降りません。ロードサイドでは樹齢100年を越えるような多数のオリーブの樹を目の当たりします。植物にとって最高の気象条件、地形を反映し、オリーブオイルの生産量はイタリア20州で第1位、トマトの生産量もイタリア第1位、小麦粉の生産量も第1位となっております。
夏には突き抜けるような青空で、美しいアドリア海やイオニア海が広がる美しい景観。現在、アメリカにおいて、俗に『ヨーロッパのフロリダ』と呼ばれ、プーリア州はリゾート地として大人気。
ハリウッドスターやトップシンガーが足繁く訪れ、日本の著名な女性シンガーもここで挙式をあげました。
その昔は、ブレンド用ワインの産地で、北イタリアやフランスへ色を濃くするため、アルコール度数を高めるために、瓶詰めされずにタンクの状態で販売されていました。ブドウ栽培に理想的な気候、そして平地に畑があるので栽培のマネージメントが容易、従ってワイン自体の品質の高さは以前から評判でした。
2000年代に入ると、自社でボトリングをして、優れたマーケティング手法で、重たいボトルやモダンなラベルを配し、国内外に打って出るワイナリーが多く出現。ワインの需要は年々急増し、現在、生産量は20州中第2位に上昇、全世界で空前のプーリア州ワインのブームとなっています。
その顕著な成功事例がサン・マルツァーノ。1962年に19人のブドウ栽培農家により設立、現在1,200の栽培農家、1,500haをカバーするターラント県を代表する生産者に成長を遂げています。
サン・マルツァーノの本拠地ターラントは、イオニア海とアドリア海がぶつかる地点で、水質が良くムール貝の養殖が有名。土壌は酸化鉄を含む肥沃な赤土、その下は石灰岩となっています。
カリフォルニアのジンファンデル種と同じクローンを持つプリミティーヴォ種の一大産地で、銘醸プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリアD.O.P.が生れます。またターラントを含むプーリア州南部はサレント地方と呼ばれ、ネグロ・アマーロ種を主体に造られるサリーチェ・サレンティーノD.O.P.は、メロウなフルボディで世界中を魅了しています。白はアロマティックで、夏の海辺にぴったり。
忘れてならないのは、ロゼワインがイタリアで初めて醸されたのはプーリア州であること。トラマーリ(トラ=〜の間、マーリ=海、マーレの複数形)は、その名の通りアドリア海とイオニア海が出会うターラントで醸されるエレガントなロゼです。
サン・マルツァーノの伝統的な畑では、1本1本独立したアルベレッロ仕立て(株仕立て)の樹齢の深いブドウの樹を多く見ることができます。
その手入れには熟練した職人が必要ですが、重労働と高齢化もあり、他では効率の良い垣根仕立てに変わりつつあります。
古木は多くの房を付けませんが、一房一房が充実するため、深遠なワインに。
樹齢50年以上の古木のブドウを用い、ワイナリー設立50周年を記念して造られた“コレッツィオーネ・チンクアンタ”、そして樹齢60年以上の古木のブドウから生まれる“セッサンタアンニ”は、サン・マルツァーノの伝統的な畑の貴重なブドウから、最新の醸造設備を駆使して醸されます。
豊かで充実した果実味で、飲むたびに新たな感動を与えてくれる傑作達。新発売の“Mメルロー”、ネグロ・アマーロ種100%で醸す“エッフェ”は品種の個性とターラントの素晴らしい気候を想起させるフルボディです。
山梨県甲州市にある「まるき葡萄酒」は、南アルプスや甲府盆地が一望できる丘陵地に位置します。その歴史は非常に長く、1877年(明治10年)にまで遡ります。
創業者・土屋龍憲は、ワイン醸造技術習得のために日本人で初めてフランスに渡り、栽培法・醸造法の習得に励みました。帰国後、彼は日本固有種である甲州種を用いた日本ワインの製造にこだわり、「フランスワインがフランス料理に合うように、甲州ぶどうが和食に合わないはずがない」という想いを胸に、自ら開墾と栽培の研究を重ねます。
1891年(明治24年)に現在のまるき葡萄酒の前身である「マルキ葡萄酒」を設立、その後「第一甲斐産葡萄酒」「サフラン葡萄酒」などのワインを製造し、日本ワイン史の楚を築いていきました。
龍憲のワイン造りに対する想いは今日まで継承されており、昔ながらの栽培・醸造法に、近代の醸造技術を取り入れ、テロワールとぶどう本来の味わいを楽しめるピュアなワインを生み出しています。
まるき葡萄酒では、ぶどう栽培から真摯に取り組んでおり、ワイン造りの工程においても素材の持つポテンシャルを最大限に引き出すことを心掛けています。ぶどう畑では、不要な耕耘作業を行わない「不耕起草生栽培」によって、ぶどうの樹と様々な雑草を共生させ、自然の中で生命力の高いぶどうを育てています。
また、畑の中では羊を放牧していて、羊が自由に地表を掘り起こし、雑草を食べて排泄してくれることで、表土が耕され、送り込まれた空気から微生物の動きが活発になるなど、できるだけ人の手を加えずに自然環境の中でぶどうを造ることを実践しています。ぶどうの収穫期には、ぶどうが美味しくて羊がつい食べてしまう、ということも。
毎年条件が異なるワイン造りにおいて、常にその念頭にある理想のゴールは「日本食に合うワイン」を造ること。勝沼の地に長く根付いているぶどうのワインと、日本の食材の最高のマリアージュを目指すため、「ぶどうの持つ特徴をそのまま瓶に詰め込む」ことをイメージしてワインを造っています。
このイメージに最大限に近づけるため、醸造・熟成にも近代技術を取り入れています。例えばフレッシュさが重要な甲州種は、果汁を酸化させないように窒素式圧搾機を使用。その年のぶどうの出来に合わせて、毎年様々な酵母菌での発酵を試し、最も洗練された味わいになるようにチャレンジしています。
また、樽熟成ワインも、樽の選定から品種ごとの熟成期間まで、本来の味わいを引き立てるための管理を徹底して行っています。
ワイナリーの地下にある貯蔵庫では、1959年ヴィンテージの甲州を筆頭に約35,000本ものワインが一升瓶で静かに熟成されています。一升瓶にはコルクを打ったうえでさらに王冠を打ち、ほぼ酸素に触れない還元的な熟成をさせます。
これにより、ワインは非常にゆっくり、複雑かつまろやかに熟成を重ねます。時の流れを閉じ込めた長期熟成の古酒は、お祝いや記念のワインとして限定販売される他、味わいのアクセントを出すためにワインのブレンドにも使用されます。
フレッシュさを楽しむのが一般的で、あまり長期熟成されることのない甲州種ですが、その熟成を成功させてきた先人からの技術や知恵を受け継ぎ、まるき葡萄酒だけが実現できる甲州ワインの長期熟成を今もなお続けています。
<ブシャールP&F>ボ−ヌ・グレ−ヴ・ヴィ−ニュ・ド・ランファン・ジェズュ【2017】(赤ワイン)
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<ブシャールP&F>ボーヌ・デュ・シャトー・プルミエ・クリュ【2020】(白ワイン)
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<ブシャールP&F>ヴォーヌ ロマネ レ スショ【2015】(赤ワイン)
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