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  • 日本のいいものを厳選 〜Finding Japan〜:みちのくあかね会

みちのくあかね会 ぬくもりとまごころを紡いで織り込む

岩手県盛岡市 かつては日本各地で行われていたホームスパン。地場産業として残っているのは岩手のみです。ホームスパンとは、羊毛を手染め、手紡ぎ、手織りした軽く温かいざっくりとした風合いの織物です。岩手のホームスパン技法は、明治時代に綿羊飼育が導入された際に英国人宣教師により伝えられました。大正・昭和にかけては農家の副業となり、現在は地場産業として生き続けています。みちのくあかね会は戦後、夫を失った女性が暮らしの糧を生み出すための授産施設として始まりました。昭和33年に「盛岡婦人共同作業所」が発足し、製造されたホームスパンを販売するため昭和37年に「株式会社みちのくあかね会」が設立されました。創業時から現在に至るまで、生産や運営のすべてを女性だけで行っている由縁です。オールハンドメイドのため完成するまで数カ月を要するホームスパンは、ふわりと軽く、肌に触れれば優しい温もりに包まれます。使い込むほどに愛着を感じ、経年変化を楽しむことができます。